【ひざの助 旅だより】 第五回 雲仙

2026年10月28日
ひざの助 旅だより 第五回

雲仙・小浜

立ち上る湯けむりと雲仙地獄
~大地のエネルギーと名物足湯、心ほどける島原半島の美味~

「自然豊かな場所で、温泉に癒やされながらのんびり過ごしたい」

「でも、長時間の歩行や階段の昇り降りはひざへの負担が心配……」

そんな方にぜひおすすめしたい旅先が、長崎県・島原半島に位置する温泉地《雲仙・小浜》です。

大自然の息吹を感じられる高原の雲仙と、穏やかな橘湾を望む海の小浜温泉。
見どころや足湯スポットがきれいに整備されており、座ってひと息つける場所が多いため、足腰に不安のある方でも無理のないペースで散策を楽しめます。

大地が息づく白煙の絶景「雲仙地獄」

まず訪れたいのが、温泉街のすぐそばに広がる圧巻の名所「雲仙地獄」です。

至るところから白い蒸気が勢いよく立ち上り、硫黄の香りがふわりと漂うダイナミックな光景が広がります。

雲仙地獄の遊歩道

地獄エリアの遊歩道は木道や石畳が整えられており、歩きやすい足元で景色を眺めながら散策できます。

道中には足を置いて大地の温もりをじんわり体感できる「足蒸し(あしむし)」や、温泉の蒸気で蒸し上げた名物の「温泉卵」がいただける休憩スポットも。
ベンチに腰を下ろして息を整えながら、大地の息吹を間近に感じるひと休みは雲仙ならではのひとときです。

橘湾を眺めながら足を労わる「小浜温泉の日本一長い足湯」

小浜温泉の足湯ほっとふっと105

雲仙地獄の散策を満喫したあとは、車で少し海沿いへ下り、小浜温泉(おばまおんせん)の足湯へ足をのばしてみませんか?

海岸沿いに位置する「ほっとふっと105」は、源泉温度105度にちなんだ日本一長い105mの足湯として知られています。
靴を脱いで腰掛けるだけで、目の前に広がる青い海や潮風を感じながら、高温で良質な塩化物泉にじっくりと足を浸せます。

温かい湯に足を浸すことで血行が促され、歩行で使ったひざやふくらはぎの疲れがじんわりとほぐれていくのを実感できるはず。
着替えの手間もなく座ったまま気軽にリフレッシュできる、シニアの足腰にとてもやさしい癒やしスポットです。

滋味あふれる島原半島の2大名物グルメ

心温まる郷土の味《具雑煮》と清涼な甘味《かんざらし》
島原名物の具雑煮 湧水スイーツのかんざらし

散策や足湯のあとには、島原半島が誇る滋味深い名物グルメでお腹を満たしましょう。

まずは島原の郷土料理「具雑煮(ぐぞうに)」。
丸餅や鶏肉、あなご、白菜、ごぼうなど十数種類もの具材が土鍋で煮込まれており、上品な出汁と栄養満点の食材が体にじんわり染みわたります。

そして食後のデザートには、名水で冷やした白玉スイーツ「かんざらし」がぴったり。
島原の澄んだ湧水でキュッと冷やした小粒の白玉団子に、蜂蜜や砂糖の上品な特製シロップを絡めていただく伝統の甘味です。
つるんとした喉ごしと優しい甘さが、心地よい旅のひとときを締めくくってくれます。

【シニア世代の雲仙・小浜歩き、3つのポイント】
  • 雲仙地獄は平坦な歩道を選んで無理なく進む
    舗装されたルートを中心に巡り、足蒸しベンチなどを活用してこまめに休憩を挟みましょう。
  • 小浜温泉の足湯で座ったまま疲労ケア
    靴を脱いですぐ浸かれる足湯なら、関節に重みをかけずに血行促進とリフレッシュが叶います。
  • 島原半島内の移動はバスやタクシーを賢く併用
    高低差のある山エリア(雲仙)と海エリア(小浜)の移動は車を利用し、歩行距離を抑えましょう。

「海の見える足湯に浸かって、滋味深い具雑煮を味わえたら大満足」 そんなふうに目的地を絞って、ゆったり過ごせるのもこの地域の魅力です。

立ち込める白い湯けむり、波音を聴きながら浸かる小浜の足湯、そして素朴で甘いかんざらし――。

ご自身の歩幅と足腰を労わりながら、島原半島の豊かな恵みをゆったりと楽しんでみてはいかがでしょうか。

※雲仙地獄の遊歩道状況や足湯施設の利用時間、飲食店の営業時間は時期により変更される場合があります。お出かけ前に公式サイト等で最新情報をご確認ください。